リストラわいふ@ニュージーランド

恥をかきすて、見栄をすて、人生を楽しむことだけにフォーカスしている 【リストラwifeのリストラlife】をNew Zealandから熱くふんわりお届けします

★ 序曲-1★ ニュージーランド移民一家、オークランド空港の中心で叫ぶ

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<序曲-1>

(これまでのあらすじ

 

www.risutorawife-nz.com

 

夫の転職&アメリカ駐在を機に日本を離れ、1年半後の帰国命令に、

「え~っ? やだよそんなの~!」

と、計画的犯行に及んで晴れてニュージーランドへなだれ込みました夫カンタと私。

不安がまったくなかったといえばウソになる。

 周囲からさんざん浴びた「あとで後悔するぞぅ~」という脅し……時々頭ン中でこだまするけど『ひるむもんか!』……達成感に満たされていた私たちには、不安や困難という言葉すらキラキラ輝く希望に映っていた。

 

『私たちは、自分たちの力であの地獄から脱した……アメリカでの暗黒の日々、理不尽な日本社会と決別した!』

私たちは、あたらしい冒険の旅を選んだ。

人生再構築が今から始まるんだ。

これから先の人生、すべては自分たち次第。

『酸いも甘いも、どんとこい!』

緊張と期待で体の芯から火照ってくる。

 

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ニュージーランド到着!


ニュージーランドへ移住、第1日目

南半球の7月は冬。

北島、オークランド国際空港に降り立ち、一歩外に出たら さぶっ!。

 

「わぉ~っ、とうとう来ちゃったね、ダーリン!」
「おぅ!」

 

カートにはトランク4つと手荷物4つ。

背中には大きなバックパック、各の手には娘が1人ずつ。

 

どよーんと重たい雲が、手の届きそうなところまで垂れこみ、視界は全面グレーのキャンパスのように平たくて。ほほにあたる空気は刺すように冷たくて。おまけに雨がしとしと降ってきて。目の前の通りにはタクシー、シャトル、バスがびっしり連なって。しっぽから白い排気ガスを「ぶはっ!」と吐き出して流れていく。

 

「日本脱出を飾った第1日目がこんな天気かよ~」

「わたしたちのこれからを暗示しておるようじゃのぅ……」

  

しばし沈黙……。

 

夫カンタは食っていくことに、妻の私は娘たちを守ることに脳味噌の9割を使い、
残りの1割は、ひとりこっそり(ここまで踏ん張ってきた自分たちにご褒美をあげよ!)と、自分を甘やかすことに思いを馳せていた。

  

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国際線ターミナルと国内線ターミナルのフリーバスはこちら

と、その時。

 

「おかあさん! ここがニュージーランド? サンフランシスコと何が違うん?」
機内で爆睡中、変な時間に朝ごはんを食べさせられてご機嫌ナナメなのは、長女のあんこ、11才。

「マミィ、ヒツジはどこ? ウシとかヤギとか、ダチョウは?」

と詰め寄ってくるのは、次女のきなこ、9才。

 彼女たちはつい3ヵ月前、前駐在先のアメリカ・サンフランシスコにて地球儀を前に、

「今度はここへお引っ越しよ~」

と母親にだましだまし連れられてきたピュアな少女たちである。

ニュージーランドが世界地図上のどこに位置するのかもわからず、ヒツジに囲まれる暮らしだけを求めてやってきたシスターズ。気分はアルプスの少女ハイジ、干し草のベッドを夢見て11時間の飛行機にも耐えてきたんだもん、ホント、ここはニュージーランド? と詰め寄る気持ちはわからないでもない。

 

さまざまな肌の色、姿かたちの人間が目の前を通り過ぎ、声、言葉、機械音がごった返す様は、忙しく雑多でインターナショナルだ。

 

 

「ここは日本で言う東京やからな。とりあえず3日間ほどここらを周って、それから南へ下って行こう」

「そうだね。3日も必要かどうかわかんないけどね」

  一同、ゴロゴロとカートを引いて「Hertz」の黄色い窓口に向かった。

 

まずは今晩泊まるところを確保しなくちゃ

オークランド市街はやたらに一方通行が多く、おまけにシャトルバスやタクシーが追い抜け追い越せと、右横スレスレをびゅんびゅん突っ走っていく。

アメリカですっかり左運転になれてしまっている私は、助手席で「ひゃぁ~、きゃ~、信号赤やで、ホレ後ろ!」と夫の隣でうるさいうるさい。

 

「おねがいですから静かにしてくだされ……。運転に集中できへん」

と、地図を片手に、ここを右、それから左、とスイスイ目的地に近づいていく。

(注:まだナビも、グーグルマップもなかった時代ですんで……)

どうやら目指すモテルはもう決まっているらしい。

 

「なんだか忙しい街やねぇ。東京というより名古屋だな、こりゃ」

「いや、名古屋よりもひどいで。この地図見てみ。道路がまるでアリの巣」

夫の膝に置かれた地図をのぞき込んで……ゲゲッ。

ほんとだ。

 

私はこれまでに2回、このオークランドの地を踏んでいる。

1度めは家族旅行で。

2度めはその翌年、ひとりビデオを抱えて学校の取材旅行で通過した時。

通過したってのは、つまり、空港を降り立ち、ガイドブックに載っている観光スポットをチェックしながらとっとと南に下っていったというだけで、従って、住む街という視点でオークランドをながめたことは一度もないもんだから、う~む、なるほど。

道路が放射状になってたりするから、まっすぐ走ってるつもりでも太陽の位置が変わっていく。

そして……人が多い。

ニュージーランドの3分の1の人口がここにいるというのもうなずける。

ここは農業国の中での唯一の商いの街なのだなぁ。 

 

「オークランドでは住みません!却下」

もともと田舎志向の妻は、夫の横顔にむかってきっぱり言った。

 

「でも、オークランドやクライストチャーチ(南島で最大、オークランドに次いで2番目に大きい都市)、ウエリントン(首都)ぐらいの街でないと、仕事を探すのはキツイかもな。特に、IT系の仕事が田舎の地域で見つかるとはとても思えん……とにかく明日、職安に行こう」

 

「げっ、もう仕事探しするの?」

「……? ほな、何すんねん?」

 (そ、そんな、漫才のツッコミのような言い方しなくても……)

 

カンタ、38才(当時)

父親の仕事の都合で幼少時期から引っ越しを重ねながらもそのほとんどを関西で過ごした彼は、尾張弁の私と結婚し、なおかつその後9年間を三河弁域で暮らしたにもかかわらず、いまだに関西弁のアクセントが抜けない。

 

「にゅ、ニュ、ニュージーランド中、旅して回ろうよ……」

 

(カンタ、思いっきり溜めてため息をつくの図)

 

「お、おくさま……。われらは今、ノーインカムの身ですよ? 無収入の立場で旅行とは……ちーと冒険が過ぎるのではありませんか?」

「で、でも……あの、だんな様……。私たち、日本でもアメリカでも身を粉にして働いてきたではありませぬか? 一旦ここで息抜きしたってバチはあたりますまい……」

 

「バチはあたらずとも、そりゃぁ、あなた、無謀や、危険すぎる」

ハンドルを握り、目線をまっすぐに伸ばしながら、カンタ、譲らぬ姿勢。

「だって、せっかく、あのどろどろに忙しかった暮らしをチャラにしてゼロ地点に戻ったんだよ? 今、羽伸ばさないでいつ伸ばすのん? ここいらで深呼吸してさ、無の世界に浸るのも悪くないと思うよ。もしすぐに仕事見つかっちゃったらさ、カンタのことや、またまた、ガシガシ、ガムシャラに働くに決まってんじゃん」

 

「……不安やないんか?」

「なんの不安?」

 

「無職の身である不安」

「ぜ~んぜん!」

 

「信じられへん……」

「だって、カンタも私も手に職があるもの。いざとなったら自分たちの手で何かビッグでもスモールでもいいからビジネス立ち上げればいいじゃん。

そんなに急いで労働者にならなくても、急がば回れで、まずはニュージーランドの全容を知るほうが大事だよ」

 

「でも、現実には、毎日カスミを食ってるわけにはいかんのやぞ。確実に手持ちのお金は減っていく。そういうの、やばいやろ~?」

「そんなことないよ。今、私たちの軍資金は20万ドル。日本円でざっと約1400万。
(注:2019年現在ではとてもこの金額では家、買えません。1.5倍は軽く物価が上がっています)

ちっちゃな家買って手元に400~500万ぐらい残しておけば、1、2年ぐらいは暮らせるんじゃね?(またまた注:今ではそれは難しいと思われます。1年ですっからかんになると思われます) だいじょうぶぅー。その間にきっと何かいいアイデアが浮かぶさ!」

 

「あなたのそのアバウトな読みにはいつも感心するわ。それで何とかここまで来ちゃってるからなぁ。アメリカからここへのトンズラ企画も、あなたの発案でみごと実現しちゃったわけやし……で、でもなぁ。今度ばかりはオレも折れんぞ。

とりあえずは職安には行ってみる。行きたいんや。いや行くべきや!

行って、今の移民の就職状況を知る、これ、必須と違うか?」

 

おっ。これは、いままでにないカンタの押しではある。

これまでの人生行路は、大概にして「妻の発案&立志×夫のアレンジ&尻拭い」という絶妙のコンビネーションでもってクリアされてきた。

ここに来て、夫が先に立志をたてるとは、まっこと画期的なコト。 

 

う~む。

ここはひとつ、男のプライド(彼にあるとするならだけど)を尊重して一歩譲るとするか。

 

「ん~。……そやね! それはそれで必要やね。

職に就く就かんは別としてオークランドの情報が今後の基準になるからね。

よっし! 行きましょ、行きましょ。とりあえず行きまっしょ!」

 

たぶん、世の中そんなに甘くはないと、思うけど……。

 

(序曲-2 につづく)

「ニュージーランド狂騒曲」~ あられ美幸のNZ移住物語 <プロローグ> 

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<プロローグ>

 

わたしが移民となったあの日

アメリカ駐在からの帰国命令を無視し、そのままニュージーランドへトンズラ!
念願の日本脱出を実現させたあの日。

家ナシ、仕事ナシ、ツテナシの三なしセットを背負って、オークランド国際空港に降り立った7月27日は雨でした。

軍資金は、日本の家を売って残りのローンを差し引いた1400万円。

「家を買ったら幾ら残るんだろう」
「貯金を食いつぶしながらの一家4人の暮らし、いつまでもちこたえるか……」

わからんづくしで始まったニュージーランドの移民暮らし。
しかし不思議と不安は皆無でした。

「まずは2年……何があっても2年は踏ん張ってここで暮らしてみよう!」
「夫のため、娘たちのため、そして自分のために人生の再構築をしよう!」

妻として母として、いかなる苦難にもひるまず、とことん異文化の土地を闊歩してやる
と決意をしたあの日、私は37歳でした。

 

そして20年が経ちました。
おかげさまで、私たちは今、ニュージーランドの南島でちんまり暮らしています。
なんとか食いっぱぐれることなく、大病もせず、両手いっぱいに広がる青空と牧場、そしてそこで無心に草を食む羊たちを毎日眺めながら、鼻からゆっくりと呼吸をして生きています。

 三河弁バリバリの小学生だった2人の娘たちは、すっかりキウイイングリッシュを話す社会人になり、過労自殺ギリギリで持ちこたえたダーリンは、あの日本企業戦士の鎧はどこへやら、夕方5時には帰ってくる夫に大変身を遂げました。

生きててくれてありがとう……心からそう思います。

 

 ニュージーランドの魅力

日本人があこがれる「外国」と言えば、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ドイツ、フランス、となるのでしょうが、

いやはや、ニュージーランドだっておもしろいです。
めちゃくちゃおもしろいです。

まだまだ未開拓の場がある分だけ、5倍も10倍もおもしろいです。

 

いまひとつ華やかさには欠けるんだけども、その分、シンプルさで勝負アリ!
まったく格好を気にせず、競争心で心をとがらせることなく、自分らしく生きることに専念している人々の生きざまは潔し! あっぱれニュージーランド! と脱帽します。

 

ニュージーランドは夢の国?

豊かな大自然に加えて、フレンドリーな人たち、治安がいい、物価が安い、福祉先進国、そして、人柄がどこか日本人に似てる ってんで、今や、ニュージーランドは、日本人にとってはユートビアのごとく「夢の国」となっているらしいですね。

 

らしい……と書くのは、これは、日本からやってきた語学留学生やワーホリ(ワーキングホリデー)でやってきた若者たちから聞いた声だから。

 

日本からのビジターや留学生さんたちに出会うたび、

「どうしてニュージーランドを選んだの?」

と尋ねてみたらば、かれらの声の共通項が先の「夢の国論」でした。

 

そういえば、日本からいらっしゃる「教職員の研修ツアー」なんてのも年々増えています。

なるほど、教育、福祉においては、この国、もう抜群に「国民サイド優先!」ですから、身も心もちっちゃな枠の中にぎゅうぎゅう詰めにされている日本人からすれば、確かにユートピアかもしれませんね。

 

かくゆう、この私の移住目的も、大半は娘たちへの教育でした。
(あ、違うな……(;^_^A 30%ぐらいだな……)

 

老後はニュージーランドかオーストラリアで暮らしてみたい、と言う方も多くいらっしゃいます。

 

そうそう。

おまけに、ちょっと困った現象……ありますよ。

「永住権欲しさの男狩りをねらう女たちの増殖」……起きてます。

これ、ちいさく、大きくこっそりブームのようです。

 

「自分探し」「自分への投資の旅」という言葉を隠れ蓑に、その実、

「出会いを重ね、願わくば誰かと結婚までこぎつけて移住したい!」

「移住が叶ったらとっとと分かれてでもいいから、とにかくNZで暮らす切符をゲットしたい!」

……と、ひそかに狙っている Boys & Girls、いらっしゃいます。

 

この現象は、今に始まったことではなく、しかも、日本人のみならず世界中からやってくる若者が胸に秘めておる「奇跡」でして、現に、その奇跡を自らの力で巻き起こしめでたく切符を手にして幸せに暮らしている方々もいらっしゃいます。

(注:ただし、ここ数年、“NO more immigrants(もう移民はたくさんだ)!” といったNZ国民の声が大きくなり、移民を受け入れる審査は各段に年々厳しくなっています)

 

かように、若者から年寄りまでをも魅了している国、それがニュージーランドなのであります。

  

貧しいけど、とことんやさしく豊かな国、ニュージーランド

 留学生、ワーホリ(ワーキングホリデービザで一年間滞在のチャンスを得ている31歳までの若者のみなさん、ニュージーランド滞在の初期はたいがいこうおっしゃいます。

 

「ニュージーランドは(遊ぶものが)何もない」

「退屈~!」

 

おっしゃる通り。

この国には、カラオケや、パチンコ、ディズニーランド、などのアミューズメントがありません。

 

正真正銘の「地味で、謙虚で、貧乏だけれど豊かな国」。

何が豊かか……? 

これを身をもってわかるには、ちょっと時間がかかります。

(つまり、時間をかければみなさんわかります 笑)

 

なぜに、商売っ気がないのか、どんくさいのか、貧しいくせに国民に甘いのか、不便なことを便利にしようとしないのか、仕事が遅いのか……?

 

移民としてこの地を踏んだ私の最初の1年も、この「なぜなに、どうして?」ばかりをさけんでいた日々でした。

そして、私の「なぜ&なに?」の答えは、誰に聞いても、どこで聞いても、いつ聞いても

 

「That's New Zealand!」 
(だって、それがニュージーランドなんだモン)の一言でぴしゃり!

  誰も、うんちくをたれません。

 

お、おっしゃるとおり……いちいち突っ込んで失礼しました……と赤面しかり。

  

というわけで、このレポートは、そんな「夢の国 ニュージーランド」を誇張するものではありません

 

「ニュージーランド狂騒曲」は、ニュージーランドの庶民の素顔を移民の目で記したくらし見聞録

であります。

 

われら移民一家が日本脱出後、どのようにニュージーランドに根を張ったのかレポートすると同時に、

「ふるさと日本、ガンバレ日本、これでいいのか日本、しっかりしてくれよ日本!」

を、問う「明るく、まじめで、やさしい文化比較論」としてお届けできらたのしいなぁ、と思っております。

 

われらのニュージーランド・ミステリー列車は、今なお各駅停車。

その都度、隠されたお宝を探し出すかのように注意深く周囲を見渡し、「そこ掘れワンワン」と今日も宝探しの日々は続きます。

 

(第一楽章へつづく)

ニュージーランドでダイエット成功!?~ 検証しました!“ニュージーランドのお水は更年期女子&ダイエットの味方か?!”

「あられさんちにくると、便通、めっちゃよくなるぅ~!」

という言葉、日本からやってきた留学生やお客さま、友人たちからよくでます。

特に、ロングステイされる人からですね。

つまり、わが家で三食食べてお泊りして、を3日~1週間以上繰り返された方。

その方々の80%の方がこうおっしゃいます。

 

うふふ。でしょー?……。

 

「それね、うちのごはんが健康食だからやで~っ!

……て、言いたいところなんですけど、実は、この現象、

〇〇の△▽にあると私は踏んでいます。

 

その〇〇の△▽とは……。

 

「犯人は、おまえか!!!」

 

ご存知のとおり、日本のお水は軟水ですね。

一方、ニュージーランドのお水は硬水です。

(ヨーロッパのお水もだいたい硬水ですね)

 

軟水と硬水。何が違うかというと、「硬度」です。

硬度とは、お水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量のことを指し、その値が、120mg未満を軟水、120mg以上を硬水(WHO:世界保健機関の定義)と私たちは呼んでいます。

 

一般に、

  • 硬水は、カルシウムとマグネシウムの含有量が多い(硬度が高い)ので、なんとなく口当たりがキリっとしてまさに「かたい」感じ。
  • 軟水は、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない(硬度が低い)ので、口当たりがまろやか、やわらかくてトロっと香る感じ。

(上記の表現には諸説ございます。一般論+わたしの私見ということでここでのツッコミはご遠慮ください)

 

で、硬水の国に住んでわたくし20年。

なぜ、わが家にロングステイする人が、みなさん、「う〇こがよく出る」とおっしゃるのか……?

……本日は、この疑問を検証すべく、この20年のニュージーランドライフを振り返ってみました。

 

 

思えば、ニュージーランドに移住して、いちばん初めに「カルチャーちがうやん!」とショックやったのが、

「コーヒーの味」

 

「コーヒーは断然フィルター派!」のわたしとダーリンは、ニュージーランドの地を踏んだのちも日本からカリタのサーバーセットと紙フィルター(大量)を持ち込み、いつでもどこでもマイコーヒーを楽しむ予定でした。

 

ところが、

「ん?……なんかなぁ。コーヒーの香りせえへん……」と首をかしげる毎日。

 

なぜだ?! コーヒーがおいしくないなんて、ありえへん! なぜだ?なぜだ? と半狂乱になるダーリン。

まだ、仕事も家も決まっていないプー夫婦なくせに、わたしたちはコーヒーという名の「しあわせと癒しNo1アイテム」に惜しみなく時間とお金、手間を投資しました。

 

  • いろんなコーヒー豆を買う

→ e.g. いろんなブランドの豆、NZのカフェめぐり、コーヒー豆専門店をもはしご。

  • コーヒーの入れ方を変えてみる。

→ e.g. ハンドドリップ、コーヒーメーカー、サイフォン、プランジャー、エスプレッソマシン などなど。

  • コーヒー豆のひき方を変えてみる

→ すでに挽いてあるものから、ハンドミル、電動ミルであらびきから細挽きまで微妙に変える。

 

とまぁ、おいしいコーヒー求めて三千里のスピリッツで燃えたわけです。

 

で、私たちがたてた仮説は 

 

→ どうやら、犯人は、「お・み・ず」

 

理由は二つ

 

理由① 日本から豆をとりよせても、おいしくない、に変わりがない……。

ということは、「原因は豆じゃない……」

理由② 「コーヒー豆をひいた時点ではすばらしい香りがするのに、お湯を注いだ瞬間に、その香りが一瞬にして ぷほ……ぱっ、と消える……を、鼻……いや、五感が突き止めた!

 

からです。

 

まちがいない! こりゃ、おみずのシワザだ!

 

 

 

なるほど。

ということで、コーヒーに硬水はNG ということがわかりました。

あぁ、だからこっちの人は、エスプレッソ、ロングブラック、ショートブラックみたいな機械でぎゅっと抽出した濃くて苦~いコーヒーか、ミルクを泡立てたふわふわでカップの表面を覆ったなんちゃらラテでギリギリ香りを楽しんでいるんだな、と妙に納得。

 

しかたがないので、われらは、「せめてお湯をまろやかにしてくれるもうひとつの利器=南部鉄瓶」で、コーヒーをいただいております。

 

おっと。

で。

「あられさんちにくると、う〇こがよく出る」

の話に戻ります。

 

ニュージーランドのお水は硬水。

硬水と軟水の違いは、「硬度」で決まる、ってことは解明済み。

 

では、この硬水と軟水。

わたしたちの暮らしで、どう使い分けたらよい? ……となると、

はて……わたしの知ってることって、

 

「硬水といえば、エビアン★ フランスのお水でしょ? おっしゃれー~」

「あ、ペリエ? 硬水の炭酸水だよね‥…Barで注文したらお値段高!!!

(硬度も高!)

ぐらい。

 

こりゃ、ちとまずい。

これからのセカンドライフを硬水の国ニュージーランドで暮らすのだから、今後の健康ライフを保障するためにも対策を練らねばなりません。

 

「知っておこうよ、硬水メリット……」

と、と思っていたらば、いらっしゃいました!歩く辞書!

目の前に、栄養学の先生がいらっしゃるではないですか!
(注:当時、とある公立高校に勤めていたので)

 

さっそく、キャンパスを歩いているミセス・アップルを呼び止め、直撃クエスチョンでGo! です。(ラッキーなことに、アップル先生、お水のボトル持って歩いてらっしゃる)

 

 ニュージーランドは本当にダイエットにもってこいの国か?! 

Q:「アップル先生! それ、硬水ですよね? 硬水のメリットデメリットてなんですか? 教えてください!」 

 

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NZの硬水H2goーお味は確かに硬い……

 

A:「あぁ。これ? このマイボトル? もちろん硬水よ。 ニュージーランドの清らかなお水。ウフフ(笑)

硬水のメリット? あるある~。硬水はねぇ。わたしたち更年期女子の味方なのよ。

だって、わたしたちに不足しがちなミネラルたっぷり!だから私、手放せないの。

あなた、お水たくさん飲んでる? 私は毎日、最低1.5リットルは飲んでるわね」

 

と、突然の立ち話なのに、さらさらとお話なさる。さすがその道のお方。

以下、アップル先生のレクチャーをまとめるとこうなります。

 

硬水のメリット

 <マグネシウムは……>

基礎代謝を上げてくれる。→ エネルギーを燃焼

おなかをモミモミして消化を助けてくれる。→ おかげで便通スルリ!

 

<カルシウムは……>

骨や歯を丈夫にしてくれる → 骨粗しょう症を予防

緊張やイライラする心を鎮めてくれる。→ ストレス解消

脂肪の燃焼を盛り上げてくれて、脂肪の吸収を抑えてくれる。→ 肥満防止 

 

<マグネシウム&ミネラルは……>

血液をサラサラにしてくれる→ 生活習慣病予防(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞のリスク軽減期待!

筋肉の疲労に回復させてくれる → スポーツの後にスッキリ!

 

硬水のデメリット

洗顔するとお肌がカサカサ×髪の毛はパサパサに(泣)

→ 当初は、ニュージーランドの乾燥した空気や強い日差しのせいか?と思っていたけど、そっか、硬水のせいだったのか…

ご飯を炊くとパラパラに(泣)

→ これも、当初は、「やっぱパンの国だからお米はおいしくないな…‥・」って思っていたけれど、そっか、硬水の中にあるカルシウムが、コメの食物繊維を硬くしてしまうからなんだ……。

  

おまけ:キッチンでの「硬水と軟水の使い分け方」

ご飯を炊くときには「軟水」で

→お米に水分が吸収されやすく、粘り気のあるごはんに仕上がる。

≠パエリアやピラフ、インドカレーになど、パラパラのごはんにしたい時は、硬水

 

煮物・煮魚は「軟水」で

軟水の方が水分浸透率が高いので、野菜をやわらかく煮込んでくれる。

(硬水だとカルシウム成分により食物繊維を硬くしてしまう)

 

和風のだしをとるなら「軟水」で

硬水を使うとミネラル成分の働きにより、せっかくのおいしいうま味成分(だし)が溶けにくくなる

 

肉の煮込みは「硬水」で

カルシウム成分が肉の灰汁を出し、臭みを消してくれる。

 

パスタやうどんは、「硬水」で

カルシウム成分がコシを出してくれる。

 

緑茶は「軟水」で

うま味成分をしっかり出したいから、緑茶は軟水!

 

 

おぉ。つまり、やはりここで注目すべきは、

 

硬水は便秘によく聞く→ ダイエットに効果的!

硬水はミネラル豊富で、女性……特に更年期熟女の味方!

 

ということですね? アップル先生!?

 

「ありがとうございました!」

「どういたしまして★」

 

レクチャー後の私の所見

 

そうだったのか……、としばし、過去20年を振り返ってみました。

思えば、昔は便秘気味だった気もしますが、今は、快便♬。

一日に3回なんちゅうスーパー快便だったりもします。

 

快便のおかげか、ニキビ(この年齢だと正しくは吹き出物?)も久しくできないなぁ。
(シミはあるけど)

 

でもって、実はわたし、過去20年。

ずーーーと体重変わってないです。

変動してもゼイゼイ ±1㎏程度。

それって、トイレに行くビフォーアフターぐらいの誤差ですかね? ぶひ。

タニタの体重計曰く、からだ年齢31歳。(実年齢-25)

 ↑

これ、硬水のおかげだったのかなぁ。

  

 

あれ?

でも……アップル先生?

アップル先生!?

ち、ちょっと、ぽっちゃりさんですよね?

 

見渡せば……留学生の生徒さんたちも、ほぼ全員(ここは、あえて、みなさんの名誉のために全員というのは避けておきます)ぽっちゃりさんになって帰国されますよね?

 

 この現象は、どう解釈すればよろしいでしょうか? 

 

アップル先生:「そりゃあ、あなた……クッキータイムがおいしいからよ~……」

 

わたし:「ですよねぁ。カンティーン(学校の購買部)やスーパーでお安く簡単に買えちゃいますもんね」

 

アップル先生:「フィッシュ&チップスもおいしいし……ドミノピザも大好きだし……アイスクリームもおいしいものー」

 

「あぁ……生徒さんたちも、この味を覚えたら……硬水の効果もすべて台無し……」

 

 

ち……。

オチは、クッキータイムってことで。失礼いたしました。

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この大きさをみよ!留学生が愛してやまない「Cookie time」NZクッキー♬

 

「自分軸で生きて達成感を味わう!の術」を身に着けたら、なにも怖くない!

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こわいよ~!


あれよあれよともう3学期。

こちら南半球では、寒ーい冬をのりこえ、すこうしずつ日が長くなってきました。

この3学期。

一年間留学の生徒さんにとっては、ターニングポイントを迎えた後半戦!

どんどん欲張ってチャンスは逃さずなんにでもトライしてくださいね。

 

わたしも日本語の授業が始まりルンルンしてます。何が楽しいかって、

「学びたい!って思ってる方々に、自分のスキルが役にたってる!」と、実感できる瞬間がたまらない……こちらこそ、こんな機会をいただいてありがとうございますぅ~、って生徒さん方にお礼、言ってます。

 

ところで、みなさん、突然ですが、

 

くらしの中で達成感、味わってますか?

いやぁ。「人の役にたってる達成感」ってたまらんです。

この「達成感」っていうごほうびのおかげで、私たちは、もっともっとがんばろう!

ってな「気」を発揮しますもん。

「達成感」は、人の成長にとってすんごく大事。おとなもこどもも、私たちみんな、こうした「こころの内側から湧きあがる達成感」で成長し続けていくいきものなんだな、って思います。

 個別セッションでそんなお話をすると、

「でも、うちの子、ひきこもってますから達成感を味わうチャンスなんてないです」

「ほめる子育てがいい、っていいますけど……ほめるところがない子にはどうしたらいいんですか?」

なんておっしゃるお母さん、多いです。

 

ちゃうちゃう~。ちがうんですよ。

それ、目線がちと違う……。

 

子どもも、オトナも、「存在しているだけですばらしい」ですよ?

「ここにいてくれるだけでうれしい。ありがとう」なんです。

赤ちゃんが生まれたとき、あなたは、そう思ったはずです。

それ以上、何も期待しない、望まない。

目線は、そこからスタートです。

 

あなたが、無意識に誰かに何かを期待していると、あなたのこころの中の「要求発信装置」が作動して、その誰かをなんとかしてコントロールしたくなる。

→でもうまくいかない(あたりまえです)

「~くれない」「~してほしい」「~しないでほしい」と、グチる。

→ 自分以外のどこかに(誰かに)解決策を委譲し、それがかなわないと腹が立って眠れなくなる。

 

「子どもが学校に行ってくれない」

「学校は、なんのフォローもしてくれない」

「夫が育児に全然協力してくれない」

「だれも、わたしの気持ちをわかってくれない」

  

ってな「くれない族」になっちゃうと、待っているのは絶望だけ。

「要求発信装置」を抱えた状態でほめる子育てにトライしたところで、結果は見えてます。

 「親の下心(期待や欲求)」+「ほめる子育てマニュアル」

 = バレバレ~!(;^_^A」

で、子どもたちの心は、「ケっ!!!」ってなります(爆)

 

ほめればいいってもんじゃない……子どもたちは、親の下心お見通し!

そこんとこ、じゃぁ、どうすればいいか?

それを理解していただくために、私はいつも、こう提言させていただいております。

 

「お母さん方も、達成感を味わう経験をいっぱいしてください」

「オトナである私たち自身も、もっともっと成功体験を重ねる努力をしていきましょう」と。

 

そしたら見えてくるんです。

「今、子どもが一番求めているもの」

「今、子どものニーズにふさわしい心と手」

「今、子どもが持っている無限大の力」

が見てとれるようになるのです。

 

「だって学校が……、だって先生が‥…だって世の中が……」と声高に叫ぶ前に、

まずは、親でありオトナである私たちが

 

「自分の人生を欲張りに楽しみ、成長する努力を怠らず、もっともっと幸せになろうと夢見る!」

  ↑

そうした自分の人生を構築すると、子どもたちの意識もあらあら不思議。

「自分はダメダメ~」って凹んでた彼らのこころも、マネっこマネりんで「意識が自分軸」になっていったりします。

※ 自分軸→自分の価値観や欲から生まれる意志や言葉

※ 他人軸→自分ではない誰か(他人)の価値観や常識による意思や言葉

(補:他人軸で生きている人ほど、自分がそうであることに気づいていなかったり認めたがらない……と、このお話はまたいつか)

 

でっかいコトじゃなくてもいいんです。

 

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いけるよ~っ!

・本を一冊完読するとか?

・ものづくりをひとつ完成させてみるとか?

・5分だけ走ってみるとか?←(みじかっ( ´∀` )でも。いいの)

・また、夫と、妻と、燃える愛を楽しむとか?

 

そんなことに挑戦する自分のビフォーアフターを眺めてみるとかね?

そうした「小さな成功体験」をしてみてください。

 

見えてきますよ~★

内からこみ上げてくる達成感と喜びが……。

 

でね。

いま、わたしはこんなに幸せじゃん!

ってあなたが思えたとき、あなたの目線は、子どもの心をまっすぐとらえ、目の前の子どもがきらきらして見えてきますよ。

 

でもって、子どもも夫(妻)も、あなたの心に飛び込んできてくれる!

ってなおまけつき!

 

人生を自分軸で生きるには、「小さな達成感の積み重ね」がミソ

誰かに相談して「正解」を教えてもらってめでたしめでたし……なんてこと……それは幻です。

そんな魔法の言葉はありません。

魔法は、いつか消えてなくなっちゃいます。

しあわせのカギは、あなたの中にある!

 
どうか、ご留意願います。

 

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やった! ~ I did it!!

 

 

 

警告その4! 「個性」のトリセツ要注意:個性は人生を破壊する?!……あなたのためを思って、ってそれホント?

  警告シリーズ 最終回 です。

 前号はこちら  ↓ 

lifestylestudio-nz.hatenablog.com

 

 警告シリーズ 最終回

前号までに、ふたつの事例をご紹介しました。

このふたつのお話。実は、私にとってはとても悔しい事例です。

なぜなら、この事態には、とても残念な共通項があるからです。

その共通項とは、

「この悲しい事態は、本来、もっと早くに食い止められたのに……」

という仮説です。

 

こうたろう君の場合。その後の医師の診断結果は、やはり広汎性発達障害。中でも言語能力や知的水準が高いアスペルガー症候群であろう、とのことでした。

 

だとすれば……、

しかる時期に、しかるべき支援なり工夫を暮らしの中で行われていれば、こんな事態は避けられたのではないか……?

 

たとえばこうたろう君の場合、

 

5歳ごろから、そうした診断のもと、「彼の暮しの中に潜む不都合を少しでも軽減する手立てを保障する人的支援」と「本人が暮らしやすい環境を保障する社会的支援」にあれば、こんなに生きづらい時間を大学入学までという長きにわたって強いられることはなかったのではないか。

 

こうたろう君とご両親だけの間で、

家庭という密室で、

このような修羅場をくぐる必要はなかったのではないか。

 

そう思わずにはいられないのです。

 

のちに、ご両親とお話した際、ご両親はこうおっしゃいました。

 

「今思えば、幼稚園の時期にはすでに、この子はちょっと他の子と違うな……と思う節はありました。とくに、遊び方や生活の中でのこだわりが強く、引っ越しをしたときなどは、多くの変化に慣れるまで大変でした。

でも勉強はよくできる子だったんです。“こだわり” 以外は手のかからない、親孝行ないい子でした。成績も中より上ぐらいでした。

 ですので……。

この子の行動は、すべて、『個性』だと思っていました。そう思いたい、と思っていたのかもしれません……」と。

    

   ◇

 

『個性』

 

この言葉は、教育や保育において、また子育てにおいてもよく使われますね。

とても心地よく響く、ポジティブな言葉です。

個性は、その子(人)の持っているリソースとして守るべき大切な軸でもあります。

 

しかし、「個性」だからといって……。

「個性」ならば、そのままにそっとしておくべき?

 

そうとは言い切れないですよね?

 では、どんな時に「NO」か? 

 

れは、生活に支障が出ている場合に、です。

家庭や学校で、地域や社会で暮らす上で生活に支障がある……が多々ある場合、

 

「生活に支障をきたす個性」では困ちゃいますよね?
 誰が困る?…………子ども本人です。

 

とかく、人間という生き物は、見たいものだけをみる。見たくないものは見ないようにする、というワルイ癖があるようです。

親もしかり。

わが子に何かしらの不都合、いや、障害があるかも……と認め、受容することはとても勇気がいることです。

 

しかし。

親がそのワルイ癖を都合よく容認し、本来、支援されるべき子どもの不都合(障害)を「個性」にすり替えてしまうと……どうなるか? 

 

子どものせっかくの成長すべきチャンスを奪ってしまう結果になります。

それどころか、二次災害を被るステージがどんどん膨らんでいくんですよね。

親がわが子の成長の障害壁をつくるという残念な事態を招く可能性は大と言わざるを得ません。

 

ならば、どうするのがベターでしょう?

 

近年の親、多くの教育者もよくこうおっしゃいます。

「親の役目は、子どもにいい教育を与えることだ」と。

 

   ◇ 

 

確かに、「教育」は大切です。

家庭教育、学校教育、社会教育……私たちオトナが子どもに施す教育が子どもに及ぼす影響には限りがありません。

 

ですんで、親御さんはこの「教育はダイジ!」に奔走します。

学習塾はもちろん、習い事いろいろ、個人教授。

学校選びも多岐にわたりますね。

……インド式算数教育、インターナショナル学校、高校留学、語学留学、スポーツ留学留学、最近では「親子留学」なんか超人気。

 

【ケアリングカフェ@ニュージーランド】にも、「親子留学」のお問い合わせが多いです。ニュージーランドは親日肌に加え、のんびりモード、寛大で手厚いサポートを提供する国として評判がいいので、高校留学、不登校のお子さんの留学には親御さんも安心なのでしょう。学費もリーズナブルですし(笑)

 

でも、ちょっと待ってください。

大切なのは……私たちに問われている親の役割、責任は、教育だけですか?

もちろん否ですよね?

 

よい教育を提供するには、よい「環境」があってこそ!

子どものよりよい成長を最優先して「周囲のサポート」を整え、生活をよりよくする環境をつくる!

これこそが、親がすべき重要な役割ではないでしょうか?

(なんだか選挙演説のようになってしまいまちた(;^_^A)

 

 

こうたろう君の場合も、彼の個性はもちろん大切だったわけですが、

その個性こそが、生活に支障をもたらしてた?……となると、事態は本末転倒です。

 

その視点に重きを置き、両親と学校がもっと早くにその子に適した環境適した支援を提供していれば、こうたろう君をこのような限界の淵にまで追い込まれなくとも、彼の人生は、彼のものとして大切に保障されていたことでしょう。

 

せいじ君の場合も、しかりです。

せいじ君の不登校のきっかけは、いじめでした。「いじめさえなければ……」という考えは否めませんが、しかし、いじめがなくなってもなお彼の不調は続きました。

 

せいじ君が初めて私を訪ねてくれた時、失礼を覚悟で言わせていただくならば、

 

「なぜ、こんな事態になるまで、周囲のオトナはこの不都合に気づかず、放っていたんじゃぁー?!」

 

と、心中、私は怒り沸騰でした。

 「もっと早くに、誰か一人でも、せいじ君の気持ちに気づいてくれていたらば……」

 もしも、

  もしも、

    もしも、

     もしも、

 

といったところで、過去に起きてしまったことはもう塗り替えることはできません。

 ならば、どうする? と、考えるしかないわけですけれど、

 

ー 時には「個性」、時には「障害があるから仕方がない」といった、親や周囲の期待や都合優先での勝手な思い込みや弁明で「これがいい教育!」と勘違いしている方がなんと多いことよ!

ー 子ども不在の状態で「子どものため」を語る親や教育者がなんと多いことよ!

ー 肝心の「人的環境づくり&ネットワーク」はどこにある?!

 

私は、そんな日本の教育事情を心から危惧しています。

 

そんな理由から、私はチャンスがあるたび、都度、この事例を、親御さんにお話し、こうたろう君やせいじ君が強いられてしまった「しなくてもよいがまん」を、

 

どうか、みなさんは、お子さんたちにさせないでいただきたい!

 

そう願い、個別セッションでもなんどもこのお話をさせていただいています。

 

 

―――――――――――――――

 

 

つまるところ、

 親が「いい親であろう」と思うように、子どももまた、「いい子どもであろう」

と無理をしているんだなぁ、と私は思うんですね。

 

いつからどのように、というわけでなく、日常において慢性的に、本人も気づかぬうちに強いられてきた「がまん」。

 

こころやからだは正直です。

がまんが積り積もった青年期、

 

ある人には、じわじわと、

ある人には、ひょんな瞬間に「ぽっ……」と、

ある人には、慢性の痛みとなって、

ある人には「がまんの塊ドッカーン!」

   ↓

不眠、神経症、家庭内暴力、うつ、ひきこもり、自殺

 そして、他殺……(´;ω;`)ウゥゥ

 

さまざまな形でがまんの限界を超過し惨事が起きてしまうのではないかと思うのです。

  

「ずっとがまんしてきた……」

  

なんて悲しい言葉でしょう。

 

 そんな言葉をわが子から聞いた時のご両親のショックはいかばかりか。

  

********************

 

子どもたちよ。

 

がまんのしすぎはいけません。

がまんにも、役に立つがまん無意味ながまんがあるのだよ。

  

だから、がまんをする前に考えてみよう。

  

『このがまんは、自分を幸せにするだろうか?』

 ……と。

  

 「キミはね、まわりの人の期待に応えるために生きているのではないんだよ」

 

お父さん、お母さん。

 

愛するわが子のために良かれと思い、あれこれと手を尽くしたくなるのが親心。

わかります。

子どもがぐ~たらしてると、この先もこんなだったらどうしましょ、って心配になって、ついガミガミと小言を言いたくなりますよね。

で、とどめは、

「あなたのためを思って言ってるのよ!」

って叫んじゃいますよね。

 

でもそれ、ほんとですか?

(ほんとうに子どものために、ですかね……?)

   

もし、わが子の反抗期やジコチューぶりにほとほと、めげそうになったら……、

 あまりの子どものヤンチャぶりに、チックショーと思ったら……、

 自分にこう言い聞かせてみてください。

 

 

「あぁ、この子はムダながまんをしていない」

 

「がまんさせていなくてよかった……」

 

「わが子よ! こころ全開で、欲もうっぷんもさらけ出したら、言葉を使ってかあちゃんに訴えよ!」 

 

― と★ 

意外にも、達観できる自分に出会えますからして……どうぞお試しあれ(笑)

 

警告シリーズ 完

~~~~~~~~~~~~~~~

 

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デンマークの小学校の教室にて~こんな勉強のスタイルもあり!

 

 

 

警告その3! 子どものうしろ姿にご用心!……不登校じゃなければいいってもんじゃないんです、おとうさん!

 警告シリーズ part 3 です。

 前号はこちら  ↓

lifestylestudio-nz.hatenablog.com

  

もう一人、登場していただきましょう。

こちらはせいじ君くん、中学3年生。

 

せいじ君は、学校でいじめられていることを誰にも打ち明けることができず、日々、耐えながら学校に行っていました。

 

しかし、ある日を境に、脂汗が出るほどの緊張状態となり、全身がカチカチに硬直してロボットみたいに歩くようになってしまいました。

 

言葉も吃音が激しくなって、うまく話せません。

さすがのいじめっ子も、せいじ君の状態に異変を感じたのかいじめを続けることはなくなりました。

 

しかし残念なことに、いじめっ子がせいじ君をいじめなくなっても、せいじ君の症状がおさまることはありませんでした。それどころか、どんどんひどくなっていきます。

 

とうとうせいじ君は、学校に行かなくなりました。

 

悲しくも驚くべきは、学校に行かないことを決めたのはせいじ君ではなく、なんと担任の先生でした!

 

担任の先生がせいじ君の状態を見るに堪えかね、

 

「お母さん……、

どうか、せいじ君を休ませてあげてください。とてもつらそうで見ていられません」

 

と、母親に連絡を入れたことで、せいじ君の「耐え忍ぶ登校」がストップとなったのです。

 そうなんです。

アンビリーバボーなことに、担任から電話をうけるまで、せいじ君の家族の誰ひとりせいじ君の体調の変化に気がついていませんでした。

なぜなら、せいじ君のチック症状は、家の外でだけ起きてしまう

 「場面チック」

=「いってきます!」と家を出た瞬間から始まってしまうやっかいな症状だったのです。

 

初回の個別セッションには、めずらしく「せいじ君本人とご両親」がいらっしゃいました。(たいていお母さんのみが多いので)

 

おとうさんが、開口一番こう言いました。

 

「ずっと一日も休んだことのない息子が、まさか、学校から休ませてほしいといわれるなんて思ってもみませんでした。学校へ行きたくないなんて一度も聞いたことありません。家の中ではいばり散らして歩いているほど元気でおりますし……」

 

続いて、おかあさんが言いました。

 

「いつから、どうしてこうなったのか、私にはさっぱりわかりません!」

と。

 

子どもが不登校になると、多くの親御さんはこういいます。

 

「まっぱり心当たりがないんです」

「何も言ってくれないんです」

「突然のことでびっくりしています」

「何がいけなかったんでしょう? どうすればよかったのでしょう?」

「この先、どうしたらいいんしょうか……?」

と……。

 

お母さんの隣でコチコチになって座っているせいじ君。

ひざの上で握りしめたこぶしが一層ぎゅっと固くなった一瞬を、わたしは今でもくっきり思い出すことができます。

 

(最終回に続く)

 

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デンマークの小学校にて~子どもたちの後ろ姿からも笑顔は見えるかな?

 

警告その2! わが子には反抗期がないと喜んでいる場合じゃないよ、おかあさん!……20年後、大きなツケが待ってます!

 警告シリーズ part 2 です。

 前号はこちら  ↓

lifestylestudio-nz.hatenablog.com

 

大学入学後にひきこもりとなったこうたろう君。

こころの中の嵐はまたたく間に大嵐となり、いよいよお母さんの体力も限界となりました。

 

 私がこうたろう君と会うチャンスを得たのは、ご両親との2回目のセッションを終えた翌週のことでした。

 

 

こうたろう君の希望で、私たちはあるお寺で会いました。

なんでも、

 

「自分に限界を感じたら、オレは寺に出家する!」

と彼はつねづね思っているとのこと。

そんな理由から選んだデート場所だそうで。

うふふ。なかなかロマンチックではありませぬか? 

私たちは、小一時間ほど境内に座ってお話しました。

 

   ◇

 

はて。。。彼といろんなお話をして私が気づいたこと。

 

 ……それは、

 

彼の言動や思考から、

発達障害の体(てい)が見受けられる、

(詳しくは、アスペルガー症候群という所見でした。

 

「え? このヤバい事態の震源地って……発達障害?」 

 

う~む。

しかし、これはあくまでも私の所見。

私は、医者ではないので、診断がどうの、だからどうだ? と言える立場ではない……。

がしかし、まがりなりにも、障害児保育・教育の現場に身を置いてきた立場からして、多少の見解は持ち得る、というものです。

 

留意すべきは、

「……だとしたらば。

それなりの支援と社会訓練、環境のもとならば、彼の生活は立て直せるのでは……?

 

つまり、

 

「可能性と支援策があるじゃん?!」という仮説が立てられるということ。

 

ここでは紙面上、「で、どうした、どうなった?」という詳細は割愛(泣)

→ 次号で触れます。

 

で。結論を言いますと、

あれほど医者に行くことも拒み、アルコール漬けになって現実逃避の日々を送っていたこうたろう君ですが、

その後、3回ほど私とのデート?を重ねるなかで、少しず~つ頭の中の自分と対峙するようになりました。

 

 「今のオレは、どこから来た?」

☑ 「なんでこんなに生きづらいんだ?」

☑ 「どうしたくてオレはここにいる?」

 

「で、オレは、どうなりたいんだ?」

 

と、少しずつ、ゆっくり、前に、前に……。

悲嘆にくれる毎日から抜け出し、「これからのこと」を考えるようになったのです。

 

そして、彼自身が見つけた「ゴール」。

それは、

 

 「まずは、入院してカラダからアルコールを抜きたい!」

 

でした。

 

どんなにあばれても、警察沙汰になっても、医療措置入院を拒んでいたこうたろう君が、自ら入院すると決めたその日、お父さんは、泣きながら息子を抱きしめました。

そして、ひとこと。

 

「ごめんな、とうさん、今までなにもわかってへんかった……」

 とささやきました。

 

お母さんは、床にへたり込んで放心していました。

 

息子は言いました。

 

「オレの人生はまだ終わってへんから……」

 

   ◇

 

2年後。

両親と周囲のスタッフの支援のもと、こうたろう君は無事退院しました。

 

現在、こうたろう君は親のもとから離れ、文字通り自立。

なんと葬儀屋に就職し、ひとり暮らしをしています。

 

そう、お寺に出家、ではなく、葬儀屋に★

 

(part 3につづく……)

 

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この自転車は誰のかな……

 

 

 

警告その1! 危ない!優等生が引きこもり予備軍ナンバーワン?!……10年後、よい子のしわよせ、どどーんときます!

きょうのお話は、

「うちの子、ほんと手がかからなくてぇ~」

「反抗期もなくすくすく育ってくれてうれし!」

ってめでたく喜んでいらっしゃる方に聞いていただきたい4本仕立てのノンフィクションです。(では、本日は、part 1)

  

「息子がひょうへんして帰ってきた!!!」

 

「オレの青春を返せ!」

「オレがこうなってしまったのは、

すべておまえたちのせいだ!責任をとれ!

 

こうたろう君(仮名)29歳。

 

 時さかのぼること7年前。

東京都内の大学に入学すると同時に家を出て上京。

自由を獲得し、ワンルームマンションでひとり暮らしをエンジョイしながら大学生活を堪能するはずでした。

 

彼の両親もまた、

『これで息子が2人巣立った。ひとまず子育て期はクリア!』

と肩の荷を下ろし、社交ダンスなんぞを2人で習いに行こうかと思っていたところだったそうで。

 

   ◇

 

不穏な空気が流れ始めたのは、引っ越して2か月も経たないゴールデンウィーク明け。

大学をやめて実家に帰りたい、という電話がポツポツとこうたろう君から母親にかかってくるようになりました。

「帰りたい」とはいうものの、特に理由を語ることなく、さほど深刻なことがあったようには思えない……。(と母親は思っていました)

 

「ちょっとしたホームシックだろう」

「時が解決してくれるさ」

 

そんな父親の言葉もあって、母親は、都度、息子の声を聞き流し、その「時」を待っていました。

 

しかし、電話は減っていくどころか1週間に1度が2度になり、1日おきになり、毎日になり、まもなく1日に何度もかかってくるようになりました。

 

次第に電話に出るのがおっくうになってきた母親……。

『甘えてるんだわ。いちいち電話につきあってると、余計にひとり暮らしに専念できなくなるかも……」』

泣きグセのごとく甘えグセがついてはいけない、と自分を納得させ、

「お母さん、忙しいから電話は用事がある時だけにしてね。がんばるのよ」

と息子に言い聞かせ、1日おきぐらいにしか電話に出ないようにしよう、と決めました。

 

    ◇

 

その「時」は、思いもよらない形でやってきました。

 

 6月初旬。

インターホンが鳴ったのでドアを開けたら……そこには山男が……いや、息子でした。

 

髪は寝ぐせで跳ね上がり、無精ひげで顔の半分が真っ黒け。

着ている上下スウェットは黒ずんだグレーからして、長い間洗濯されていないと思われる。

 

母、言葉が出ません……。

 

 「もうムリだ……もうムリ……!」

 

「なんで電話に出ないんだ!」

 

地鳴りのように玄関で鳴り響くその音を、言葉に変換してわが身に言い聞かせようと復唱した途端、

 

『ぶほっ!!!』

 

母親の目の前で一瞬星が花咲き、そして真っ暗に…… 。

気がつけば、玄関床に頬寄せ息子の真っ黒な靴をながめているのでした。

 

「そして、引きこもり生活となって10年……」

 

 親に罵倒を浴びせながら暴力を振るうようになったのは引きこもって間もなくのことでした。

 

 先日も、母親のろっ骨を折り、父親の首を絞め、家の壁に大きな穴をあけたばかり。

 

最近では、アルコールの量が増え、

強迫神経症の症状が出た……というので精神科にかかっていますが、

とうとうその通院すら困難になるほど事態は深刻です。 

 

こだわり行動が増え、お風呂に入れなくなりました。

大好きな読書は、決まった本(村上春樹の3冊)しか読めず、もはやボロボロ。

出かけられるのは、いつも決まったコンビニだけ。

そこで、夜更けにたばことお酒を買いに行くのが日課となりました。

  

彼は今日も、暴れながら親に恨みつらみを訴えます。

 

「オレはなぁ!? ずっとがまんしてきたんだ。

不器用だったから、……反抗すらこわくてできなかった。

 

 

ちくしょう!

その結果がこれだ。このザマだ!

 

もう限界だ! 

 

あやまれ! 

 

もう、狂って何をするかわからんぞ!

 

生き地獄だぁーーーー!」

 

 

「子どもの頃は、おとなしくて手がかからない子だったのに……」

 

「なぜこんなことになってしまったのでしょう?」

 と、両親は過去を振り返り涙するばかり。

 

父親は警察官。

母親は元教師、現在専業主婦。

 

『何一つ不自由のない暮しをわが子に与えてきたはずだ。

この子を育てるのは大変だった、と思った記憶はない。

わが子が親を困らせたという記憶もない。

高校までは、ほとんど休まず学校に行っていたのに……』

 

何がいけなかったのか……

 

どうしてこんなことに……

 

   ◇

 

今日も、夕方5時に起きてきた息子……。

折れた肋骨が痛む母……。

息子の将来に絶望する父……。

 

今日も新たな修羅場が始まります。

 

(part2につづく) 

 

 

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留学生の超必需品~数学の授業でも大活躍

 

 

自己紹介:◆B&Bオーナー◆不登校・発達障害のお子さんの今&未来を応援する元保育士/子育て心理カウンセラー/日本語教師/不登校留学カウンセラー◆「保育・教育・福祉を語ると熱くなります!」

こんにちは ♪ あられ美幸です 

日本企業戦士街道まっしぐら!の夫、ダーリンを過労死から救うべく、

「夫をクビにしてください‼」と社長に直訴!

みずからの手で「リストラらいふ」をゲットしました、

ニュージーランド在住、あられ美幸と申します。

 

「日本をとんずらしよう!」と発起したあの頃……

家なし職なし知り合いなし。

丸腰でニュージーランドに降り立ったのが今から20年前。”

子育て真っ最中のアラフォーなのに、夫婦して "プー”……。

おまけに、保育士だった私の当時の英語スキルはじぇろ。

 

いっやぁ……。

勝ち得た"自由”と引き換えに引き受けたサバイバルゲームは、

思いのほか苦戦を強いられました。

 

それでも、

「アクションする者だけが、人生を変えられる!」

を信念とし、渡りに船をうま~くキャッチしながらぴょんぴょんぴょん、と飛び乗って……。

 

(実は、途中、アラフォーの後半から約10年。
一旦落ち着いたニュージーランドライフを小休止。
職も得てせっかくSettleしたってのに、まったく凝りなヤツでして
なんやかやあって、(長すぎるので割愛)
NZ→日本→インドネシア→インド→日本を渡り歩き、
2017年、ふたたびニュージーランドに帰還)

 

そして今日……

おかげさまでなんとか今日まで生き伸びてまいりました。

 

現在、

小学生だった娘たちは、いっぱしのオトナのナリとなり、

30代だった夫と私は、熟年ラブを保持するアラカンカップルに★

 

特に秀でた才にも運にも恵まれてはおりませんけど、後ろ指さされることなくなんとかここまで生きてまいりました。

 

南半球 ニュージーランドという異国、異文化に住んでみたらば……。

 住めば都って、ホントです。

今じゃ、日本に遊びに行くと、

 

「人間、多!」

「建物、高!」

「車、ピカピカ!」

「自動販売機、デカ!」

「さかな、ウマ!」 etc……

 

見えるものだけじゃなく、

感じること、

気になること

心配になること、

 びっくりすること! e.t.c.

 

母国ニッポンのすてきなところ、

 

そうじゃないところ、

 

……いろんな感覚や思考があふれてきます。

 

そうなんです。

日本を離れてこそ、

 

「あぁ、ここが私の母国ニッポン。私はこの国で育った日本人なんだなぁ‥…」

と痛感します。

 

「海外に住んでこそ、日本が見える」 

   ↑

これ。結構衝撃的な発見です。

異文化では、そっくりびっくり「あたりまえ」がひっくり返りますんでね。

 

 

 

でもって、

 

「わたし、日本のこと、あんまり知らへんかったな……」

 ↑

これも痛感……

 

こちらNZで日本語教師してますが、生徒さんからのあれやこれやの質問にたじろぎ「んぐ……」って青ざめること、一度や二度じゃございませんで。

 

日本語を教えるって、「ニッポンの言葉」だけじゃなく、文字間&行間に歴史や政治、文化、慣習、価値観などなど、ざっくりまとめて「ニッポンを紹介する商売」ですからして……大慌てで日本史をググったりしております。(;^_^A

 

シェアするキーワードは……

 

そんなこんなで、歳の分だけ辛酸舐めつくしながらも人生マーチを闊歩してまいりました50+α年。

 

“行動と失敗” のくり返し。

″Try & Error” だったなぁ、としみじみ思います。

 

いっぱい何やかや挑戦して、失敗しでかして、またアクションして……。

で、気がついたら、今、ここでまったり暮らしてる。

そんな感じ。

 

無事、更年期も突破して、すっきりはつらつ熟女を誇っております。 

 

ニュージーーランドって国は、

実に器が大きいというか、

懐が深いというか、

許容範囲が広いというか、

フットワークが軽いというか、

(法律なんかすぐ変わるし……)

 

それって……

いいかげんともいえるし、

ガッツに欠けるともいえるし、

欲がないともいえるし、

 

でも、なんだか 居心地がいい……。

  

で。このたび。

そんなこんなの

居心地のいいくらし 「あ・ら・カルト」

 

ニュージーランドの広大な大地と青い空に包まれた

ゆったり、まったり、のほほん地味なニュージーランド暮らしの現場から、

  

びっくり・おもしろ・お役に立つトピックスを、

楽しく、熱く、ふんわりとお届けしようと思った次第。

 

どうぞ、よろしくおつきあいくださいませ ★

 

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