ニュージーランドでダイエット成功!?~ 検証しました!“ニュージーランドのお水は更年期女子&ダイエットの味方か?!”
「あられさんちにくると、便通、めっちゃよくなるぅ~!」
という言葉、日本からやってきた留学生やお客さま、友人たちからよくでます。
特に、ロングステイされる人からですね。
つまり、わが家で三食食べてお泊りして、を3日~1週間以上繰り返された方。
その方々の80%の方がこうおっしゃいます。
うふふ。でしょー?……。
「それね、うちのごはんが健康食だからやで~っ!
……て、言いたいところなんですけど、実は、この現象、
〇〇の△▽にあると私は踏んでいます。
その〇〇の△▽とは……。
「犯人は、おまえか!!!」
ご存知のとおり、日本のお水は軟水ですね。
一方、ニュージーランドのお水は硬水です。
(ヨーロッパのお水もだいたい硬水ですね)
軟水と硬水。何が違うかというと、「硬度」です。
硬度とは、お水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量のことを指し、その値が、120mg未満を軟水、120mg以上を硬水(WHO:世界保健機関の定義)と私たちは呼んでいます。
一般に、
- 硬水は、カルシウムとマグネシウムの含有量が多い(硬度が高い)ので、なんとなく口当たりがキリっとしてまさに「かたい」感じ。
- 軟水は、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない(硬度が低い)ので、口当たりがまろやか、やわらかくてトロっと香る感じ。
(上記の表現には諸説ございます。一般論+わたしの私見ということでここでのツッコミはご遠慮ください)
で、硬水の国に住んでわたくし20年。
なぜ、わが家にロングステイする人が、みなさん、「う〇こがよく出る」とおっしゃるのか……?
……本日は、この疑問を検証すべく、この20年のニュージーランドライフを振り返ってみました。
思えば、ニュージーランドに移住して、いちばん初めに「カルチャーちがうやん!」とショックやったのが、
「コーヒーの味」
「コーヒーは断然フィルター派!」のわたしとダーリンは、ニュージーランドの地を踏んだのちも日本からカリタのサーバーセットと紙フィルター(大量)を持ち込み、いつでもどこでもマイコーヒーを楽しむ予定でした。
ところが、
「ん?……なんかなぁ。コーヒーの香りせえへん……」と首をかしげる毎日。
なぜだ?! コーヒーがおいしくないなんて、ありえへん! なぜだ?なぜだ? と半狂乱になるダーリン。
まだ、仕事も家も決まっていないプー夫婦なくせに、わたしたちはコーヒーという名の「しあわせと癒しNo1アイテム」に惜しみなく時間とお金、手間を投資しました。
- いろんなコーヒー豆を買う
→ e.g. いろんなブランドの豆、NZのカフェめぐり、コーヒー豆専門店をもはしご。
- コーヒーの入れ方を変えてみる。
→ e.g. ハンドドリップ、コーヒーメーカー、サイフォン、プランジャー、エスプレッソマシン などなど。
- コーヒー豆のひき方を変えてみる
→ すでに挽いてあるものから、ハンドミル、電動ミルであらびきから細挽きまで微妙に変える。
とまぁ、おいしいコーヒー求めて三千里のスピリッツで燃えたわけです。
で、私たちがたてた仮説は
→ どうやら、犯人は、「お・み・ず」
理由は二つ
理由① 日本から豆をとりよせても、おいしくない、に変わりがない……。
ということは、「原因は豆じゃない……」
理由② 「コーヒー豆をひいた時点ではすばらしい香りがするのに、お湯を注いだ瞬間に、その香りが一瞬にして ぷほ……ぱっ、と消える……を、鼻……いや、五感が突き止めた!
からです。
まちがいない! こりゃ、おみずのシワザだ!
なるほど。
ということで、コーヒーに硬水はNG ということがわかりました。
あぁ、だからこっちの人は、エスプレッソ、ロングブラック、ショートブラックみたいな機械でぎゅっと抽出した濃くて苦~いコーヒーか、ミルクを泡立てたふわふわでカップの表面を覆ったなんちゃらラテでギリギリ香りを楽しんでいるんだな、と妙に納得。
しかたがないので、われらは、「せめてお湯をまろやかにしてくれるもうひとつの利器=南部鉄瓶」で、コーヒーをいただいております。
おっと。
で。
「あられさんちにくると、う〇こがよく出る」
の話に戻ります。
ニュージーランドのお水は硬水。
硬水と軟水の違いは、「硬度」で決まる、ってことは解明済み。
では、この硬水と軟水。
わたしたちの暮らしで、どう使い分けたらよい? ……となると、
はて……わたしの知ってることって、
「硬水といえば、エビアン★ フランスのお水でしょ? おっしゃれー~」
「あ、ペリエ? 硬水の炭酸水だよね‥…Barで注文したらお値段高!!!
(硬度も高!)」
ぐらい。
こりゃ、ちとまずい。
これからのセカンドライフを硬水の国ニュージーランドで暮らすのだから、今後の健康ライフを保障するためにも対策を練らねばなりません。
「知っておこうよ、硬水メリット……」
と、と思っていたらば、いらっしゃいました!歩く辞書!
目の前に、栄養学の先生がいらっしゃるではないですか!
(注:当時、とある公立高校に勤めていたので)
さっそく、キャンパスを歩いているミセス・アップルを呼び止め、直撃クエスチョンでGo! です。(ラッキーなことに、アップル先生、お水のボトル持って歩いてらっしゃる)
ニュージーランドは本当にダイエットにもってこいの国か?!
Q:「アップル先生! それ、硬水ですよね? 硬水のメリットデメリットてなんですか? 教えてください!」
A:「あぁ。これ? このマイボトル? もちろん硬水よ。 ニュージーランドの清らかなお水。ウフフ(笑)
硬水のメリット? あるある~。硬水はねぇ。わたしたち更年期女子の味方なのよ。
だって、わたしたちに不足しがちなミネラルたっぷり!だから私、手放せないの。
あなた、お水たくさん飲んでる? 私は毎日、最低1.5リットルは飲んでるわね」
と、突然の立ち話なのに、さらさらとお話なさる。さすがその道のお方。
以下、アップル先生のレクチャーをまとめるとこうなります。
硬水のメリット
<マグネシウムは……>
基礎代謝を上げてくれる。→ エネルギーを燃焼
おなかをモミモミして消化を助けてくれる。→ おかげで便通スルリ!
<カルシウムは……>
骨や歯を丈夫にしてくれる → 骨粗しょう症を予防
緊張やイライラする心を鎮めてくれる。→ ストレス解消
脂肪の燃焼を盛り上げてくれて、脂肪の吸収を抑えてくれる。→ 肥満防止
<マグネシウム&ミネラルは……>
血液をサラサラにしてくれる→ 生活習慣病予防(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞のリスク軽減期待!
筋肉の疲労に回復させてくれる → スポーツの後にスッキリ!
硬水のデメリット
洗顔するとお肌がカサカサ×髪の毛はパサパサに(泣)
→ 当初は、ニュージーランドの乾燥した空気や強い日差しのせいか?と思っていたけど、そっか、硬水のせいだったのか…
ご飯を炊くとパラパラに(泣)
→ これも、当初は、「やっぱパンの国だからお米はおいしくないな…‥・」って思っていたけれど、そっか、硬水の中にあるカルシウムが、コメの食物繊維を硬くしてしまうからなんだ……。
おまけ:キッチンでの「硬水と軟水の使い分け方」
ご飯を炊くときには「軟水」で
→お米に水分が吸収されやすく、粘り気のあるごはんに仕上がる。
≠パエリアやピラフ、インドカレーになど、パラパラのごはんにしたい時は、硬水
煮物・煮魚は「軟水」で
軟水の方が水分浸透率が高いので、野菜をやわらかく煮込んでくれる。
(硬水だとカルシウム成分により食物繊維を硬くしてしまう)
和風のだしをとるなら「軟水」で
硬水を使うとミネラル成分の働きにより、せっかくのおいしいうま味成分(だし)が溶けにくくなる
肉の煮込みは「硬水」で
カルシウム成分が肉の灰汁を出し、臭みを消してくれる。
パスタやうどんは、「硬水」で
カルシウム成分がコシを出してくれる。
緑茶は「軟水」で
うま味成分をしっかり出したいから、緑茶は軟水!
おぉ。つまり、やはりここで注目すべきは、
硬水は便秘によく聞く→ ダイエットに効果的!
硬水はミネラル豊富で、女性……特に更年期熟女の味方!
ということですね? アップル先生!?
「ありがとうございました!」
「どういたしまして★」
レクチャー後の私の所見
そうだったのか……、としばし、過去20年を振り返ってみました。
思えば、昔は便秘気味だった気もしますが、今は、快便♬。
一日に3回なんちゅうスーパー快便だったりもします。
快便のおかげか、ニキビ(この年齢だと正しくは吹き出物?)も久しくできないなぁ。
(シミはあるけど)
でもって、実はわたし、過去20年。
ずーーーと体重変わってないです。
変動してもゼイゼイ ±1㎏程度。
それって、トイレに行くビフォーアフターぐらいの誤差ですかね? ぶひ。
タニタの体重計曰く、からだ年齢31歳。(実年齢-25)
↑
これ、硬水のおかげだったのかなぁ。
あれ?
でも……アップル先生?
アップル先生!?
ち、ちょっと、ぽっちゃりさんですよね?
見渡せば……留学生の生徒さんたちも、ほぼ全員(ここは、あえて、みなさんの名誉のために全員というのは避けておきます)ぽっちゃりさんになって帰国されますよね?
この現象は、どう解釈すればよろしいでしょうか?
アップル先生:「そりゃあ、あなた……クッキータイムがおいしいからよ~……」
わたし:「ですよねぁ。カンティーン(学校の購買部)やスーパーでお安く簡単に買えちゃいますもんね」
アップル先生:「フィッシュ&チップスもおいしいし……ドミノピザも大好きだし……アイスクリームもおいしいものー」
「あぁ……生徒さんたちも、この味を覚えたら……硬水の効果もすべて台無し……」
ち……。
オチは、クッキータイムってことで。失礼いたしました。