不登校留学を成功させた中学・高校生の共通点が浮上!~意外と知られていない「留学成功法則」!
いきなりですが……はっきり言います!
ニュージーランドって「ド」がつく田舎なんです。(笑)
プリクラやカラオケ、日常のくらしにはありません。
ディズニーランドとか、ディズニーシー、長嶋スパーランドとか? そういうアミューズメントパーク、ないです。
携帯電話とかも、3年ぐらい流行が後れています。
なので留学ビギナーはみなさん、こうおっしゃいます。
「何もないじゃん!」
「ごはん、マズ!」
「ファッション、ダサ!」
「なんて退屈な国なんだぁ~!」
「携帯モデル、古!」
「ゲームソフト、しょぼ!」
……などなど。グチまくり、ディスまくり。
しかし、2か月もすると、彼らの暮らしぶりが大きく2つに分かれます。
1ー「ニュージーランドをバカにしまくりで楽しめず、早く日本に帰りたいチーム」
2ー「ニュージーランドが楽しすぎて、物欲よりも行動欲に駆り立てられるアクティブチーム」
↑
この件につきましては前号で述べました。
さぁ。今日はですね。
このふたつのグループの特徴と、なぜこのような違いがあらわににあるのか、について私の見解を述べたいと思います。
科学的な証明事例だとか有名な〇〇教授の論文によればとか、そういうエライ方の引用ではなく、あくまでも私の経験値からの分析ですので、読み手の皆様にとっては「Believe or not?」の域ではありますが、読後にはそこそこうなずいていただけるんじゃないかなぁ。だって事実に基ずくモニタリングですから。(あられ流ですけど……)
不登校留学を成功させた人とそうでない人の違い
不登校留学を成功に収めた人たちの共通項をあぶりだすため、まず私は、成功した生徒さんと残念ながらそうとは言えなかった生徒さんの違いについて検証してみました。
何が違うか?……これはですね。
意外に思われるかもしれませんが「生徒さんの趣味」から推察することができました。そして、その趣味がニュージーランドにて披露された時、推察が確信に変わります。
不登校留学生に聞きました!‐ 趣味をこのように区分してみたらば見えてきたある法則
お子さんのことだけじゃなく、お父さんお母さんも、ぜひご自分の趣味と照らし合わせてみつめてみてください。
ー たとえば「音楽の趣味」
聴くことが好きですか?
それとも、演奏することが好きですか?
ー たとえば「スポーツの趣味」
スポーツ観戦が好きですか?
それとも実際にスポーツをすることが好きですか?
ー たとえば「アート」
絵(マンガ)を観る(読む)のが好きですか?
それとも描くことが好きですか?
ー たとえば「コミュニケーション」
メールやラインでの会話の方が好きで言いたいことを伝えられますか?
それとも「直接話す」ことを好みますか?
ー たとえば「ゲーム」
ゲームにもいろいろありますよね?
ピコピコとひとりで遊ぶテレビゲームが好き?
それともチェスや将棋などのボードゲームが好きかな?
さぁ。これらの区分から、そんな違いが見てとれるでしょう?
★聴く⇔演奏する
★スポーツ観戦をする⇔スポーツをする
★IT機器を通してコミュニケーションする⇔面と向かって会話する
★絵(マンガ)をみる⇔絵(マンガ)を書く
★本を読む⇔小説を書く
★テレビを観る⇔誰かと映画感に行く
お気づきでしょうか?
そうです!
おなじ遊ぶ(趣味)でも、媒体と方法が違うんです。
詳しく見てみましょう。
まず前者の「音楽を聴く、スポーツを観る、絵をみる、本を読む」についてですが。
実はこれ「何かを媒体」にして「遊んでもらって」いるんですよね。
文法でいうと「他動詞」(笑)
これらの遊びは受け身で遊びますので、さほど主体的になってエネルギーを要しなくても楽ぅ~に遊びワールドに導かれていきますね?
しかも、この遊びは「個人プレー」です。まぁ、隣どうして音楽聞いたりテレビ見たりしますけど、それは個+個であってそこにつながりは要求されません。個人プレーが並んでるだけって感じ。
では後者はどうでしょう?
「楽器を弾く、スポーツをする、絵を描く、文章を書く」
これらは「自分から何らかのアクション」をしないと成り立たない遊びですね?
こちらは「自動詞」
自らアクションするわけですので、それなりに「意志力」を必要とする遊びといえましょう。
そして、こちらはチームプレー、もしくはシェアプレーです。
なぜなら、この遊びの前提は、聴いたり観たりしてくれる相手がいたり一緒に遊ぶ仲間を要する遊びだからです。
いかがでしょうか?
並べてみたらばはっきり見えてきませんか?
前者は「受け身」で遊びますので、受動あそびと呼びます。
一方、後者は「自らが行動」して遊びますよね?
これを、能動あそびと呼びます。
このように、
不登校留学を成功させる人とそうでない人では、
「趣味や好きな遊び」が違うのでした。
ウソ、ホント?-不登校留学の成否と趣味って関係あるの?
ところで。
ここでみなさんに強くお断りしておかなければいけません。
と言いますのも、「受動遊び」と「能動あそび」……どちらがいいとか悪いとか、そういった是非論をここで述べるつもりはなくてですね、あくまでも「不登校留学にどんな影響があるのか?」を検証するために述べさせていただいております。
そこんところ、早合点して「あら、うちの子にも趣味を持たせなきゃ!」なんてお子さんをコントロールしようとなさらぬようお願いいたします。
しいて、お父さんお母さんにおすすめさせていただくならば、
ー まずはお子さんをよ~く観察してください。
ー 観察しながら、彼(彼女)の興味や好きなこと、得意なことなどを見つけて、引き出し、お子さん自身が「ぼく私はこれが好き!」「これが得意」と気づくことができるようにリードしましょう。
「ボク(私)はこれが好き。これが得意」とお子さんが自覚できるようリードするんです。この自覚を得ると「自分の強みを知る」につながっていきますから。
「自分の強みを知る」ことは「小さな成功」につながります。
そして「小さな成功」こそが「自己肯定感」につながっていきます。
◇
趣味のお話にもどりましょう。
「受動的遊び」と「能動的遊び」
自動詞⇔他動詞、個人プレー⇔チームプレーというコントラストのほかに、大きな違いがもう2つあります。
それは、「創作する力」と「表現する力」です。
音楽を奏でる。
スポーツをする。
アートをする。
これらの能動的遊び(活動)は生産的な活動です。
何らかの作品をつくることはもちろんのこと、調和や共感などの感動、何かをやり遂げる達成感、チームプレーで勝負に挑むこと、苦楽を分かち合いてつながることも生産的な活動です。
で、これら生産的活動の原動力は「創作力」です。
つまり、「能動的遊び」は、「創作する力」によって生産されていく遊びといえましょう。
さらに「能動的遊び」は「表現活動」とも言われます。
なぜなら、何らからの手段で「表現したい!」という気持ちがないと実現しないからです。
からだで、言葉で、音で、絵で……何かを表現したい……そうした「表現力」。
これは「情熱」という言葉にも置き換えられます。
趣味を不登校留学に生かす方法は……〇〇遊びだ!
冒頭でも表現しましたが、
ニュージーランドには、「遊んでくれるもの」はあまりありません。
ですので、退屈な国、と言われれば、おっしゃる通り。
でもですね。
「メッチャ楽しい―!」って言ってる生徒さんにはそれは当てはまりません。
なぜか?
「能動遊び」に慣れている生徒さんにとってのニュージーランドは、活躍の場を提供してくれるステージとしてはもってこい!だから。
これ、どういうことかと言いますと。
学校内でも、学校外でも、ニュージーランドには、「能動的遊び」を通して参加できる「社会参加のチャンス」がいっぱいあるんですよね。
たとえば、音楽。
とても有効な社会参加のツールですね。
地域のアマチュアミュージシャンが集まっているブラスバンドなんかに参加すると大歓迎されます。
その他、
ホッケー、空手、ラグビー、サッカー、コーラス、アート、バレエ、ダンス など。
うちのご近所には「柔術」の教室があって、つい半年ほど前にダーリン(大阪出身59歳)が入門したんですけど、そこになんと、黒帯の留学生(日本女子高生)が登場しなさってすんげぇ脚光を浴びとります! 充実ビギナーのダーリンは大感動!
「体型ちっちゃい女の子なのに、動きは颯爽としてしなやか。あこがれるわ~」
(ダーリンの弁)
T君は、ブレークダンスが超得意。日本では学校はさぼるわ、悪さしてお巡りさんにお世話になるわ、いろいろとバブリーにハメはずしてた困ったちゃんでしたが、ニュージーランドに来たらば悪さするにも何もない……(笑)
で、現地校のタレントショー(文化祭のようなもの)に参加したのがきっかけで、あっという間にヒーローに!
ダンス友だちがいっぱいできて英語力がパンパなく上達するっていうおまけまでついて超ご機嫌!
彼は、いったん高校留学を終えて帰国し、翌年、さらなる冒険をしようとにアメリカに旅立ちました。
その他。
日本でヤサグレてたり、魚の目をしてヒッキーだった自称オタクK君が、「ニュージーランドで小さな成功をおさめて息を吹き返したヒーロー」に早変わり!ってなドラマは、数知れず、です。
不登校留学成功に導く超簡単で楽しい法則とは……まとめ
要するに。
もし、留学を、より実りある体験ステージにしたいならば、
「生産的な遊び、創る遊び」
「つながる遊び、分かち合える遊び」
「共に喜ぶことができる遊び」
……などに興味を持つと、効果的★
そしてそれらを……心から楽しむ!
そしてそして……その気持ちとアクションを
「表現する!」=アクション!
ひとは、言葉を使って表現する生きモノです。
でも、私たちが暮しの中で使う表現ツールは言葉だけじゃありません。
生産的活動……創る、つながる、分かち合う、共に楽しむ遊び。
こうした遊びを知っていること。
これが、不登校留学を成功させた人の共通項です。
ナンバーワンじゃなくてもいいんです。
「これが好き」
「ごはん食べるのを忘れるほど夢中になれる」
「ずっと3年後も続けていたい」
「親に反対されてでもしたいこと」
そうした「だいすきなこと」があると、ニュージーランドって国は、めっちゃ自由で、自分を開放できるすばらしい国になります!
「ひま」が嫌いなチャレンジャーのみなさん!
ぜひご参考になさってください★